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今が1番可愛い時?心の底からはそんな風には思えなかった。
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我が家待望の第一子長男坊のキミ。
病院に居た時はよく寝て、泣かなくて、
「子育てって楽勝♡うちの子はとってもいい子♡」
なんて思っていた。
でも、子育てはそんなに甘くなかった。
キミに時計が読めるはずはないのだけれど、
決まって夕方になると、大きな声で泣き出したね。
それも毎日夕飯の支度が整って、「さぁ食べるぞ!」ってその時にね。
抱っこしながら、おっぱいあげながら、
こっちも泣きたい気持ちになりながら、毎日ご飯を食べた。
あぁ、きっとこれには、いつか終わりがあって、
今日より明日、楽になるんだと、
必死に自分に言い聞かせていたっけ。
キミには罪は無いけれど、
普通より小さかった君は、
オムツからおしっこもウンチもよくこぼしていたね。
お着替えさせて、シーツをかえて、ごしごし服を洗って、
やっと戻ってきたら、またお布団がしっとりしてて、
何とも情けなくて、やるせない気持ちになったっけ。
あぁ、きっとこれには、いつか終わりがあって、
今日より明日、楽になるんだと、
気持ちを奮い立たせて、億劫な作業を繰り返していたなぁ。
「今が1番可愛い時よ!」
って、たくさんのおばちゃん達に、口々に言われたけれど、
心の底からはそんな風には思えなかった。
一生懸命尽くしても笑いもしない、
それどころか、反応は「泣くことだけ」。
何のためにこんな苦労をしているんだろう。
正直、泣きわめくキミを憎らしく思うことさえあった。
早くこの一日が過ぎて、
少しでも泣かないように、お世話が楽になるように、
と願ってやまなかった。
でも、
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キミが成長するにつれて、
夕方もご機嫌に過ごせるようになった。
おしっこもウンチも、オムツの中に収まるようになった。
そして、
首が座って、腰が座って、つかまり立ちが出来るようになって…
私が見当たらないと、泣きながらハイハイして、
探してくれるようになったね。
見つけると、とびきりの笑顔で向かってきてくれるようになったね。
私が作ったごはんを、口をくわんくわんにしながら、
美味しそうに食べてくれるようになったね。
ズボンの裾を引っ張って、私を振り向かせては、
嬉しそうに
「うー!!」
と笑うようになったね。
あなたに必要とされるたびに、
「お母さんがだいすき!ぼくはとってもしあわせ!」
と言われているようで、
キミが可愛くて可愛くて可愛くて!!
そのまんまるで、はち切れんばかりの笑顔。
お腹の底からのゲラゲラという笑い声。
「今が1番可愛い時」なんて嘘。
昨日より今日の方が可愛いかった。と思って眠りにつく日が、
もう半年以上も続いている。
次は何が出来るようになるんだろう。
どんな表情を見せてくれるんだろう。
毎日ワクワクしながら目が覚める。
こんな風に思えるようになったのはいつからだろう。
思い出せないくらい、ずっとずっと私はしあわせ。
あぁ、きっとこれには、いつか終わりがあって、
キミは大人になる。
私を必要としなくなる日がくるんだね。
そう思うと、ぎゅっと胸が苦しくなる。
でもその時がくるまでは、
今日より明日キミは大きくなって、
今日より明日キミは出来ることが増えて、
私はキミのことがより一層愛おしくなる。
お母さんはキミが大好きだよ。
引用元・画像:http://koarubiyori.jp/mama/taiken/7335
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