【あいつのために頑張ろう】3年前、付き合っていた野球少年が水難事故で亡くなった。 彼女は球児にとって憧れのグラウンドに立ち、 天を見上げて声をかける。 「甲子園に来たよ」 | Love & Happy 恋人や家族大切な人と幸せに

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夏の甲子園第13日の21日、
準決勝第2試合に登場する延岡学園(宮崎)
マネジャーの牧野直美さん(3年)は、
中学時代に付き合っていた野球少年の夢を抱き、
記録員としてベンチ入りしてきた。

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3年前、水難事故で亡くなった藤井将宏さん(当時14歳)。

牧野さんは球児にとって憧れのグラウンドに立ち、
天を見上げて声をかける。

「甲子園に来たよ」

同じ中学で野球部員だった藤井さんは中学3年の夏、
部員と川遊び中、亡くなった。

俊足で、生前、延岡学園で甲子園に出場する夢を牧野さんに語っていた。

牧野さんは高校で野球部に入るつもりはなかった。

しかし、練習を見学するうち、

「夢を受け継ぎたい」

と思った。

ただ、入部してからがつらかった。

選手の姿が藤井さんと重なってしまう。

重本浩司監督(31)も最初は相手にしてくれなかった。

下校中に1人で自転車をこぎながら泣いた。

それでも、遅い日は午後9時ごろまで黙々と雑用をこなし、
段々と信頼を得ていった。

宮崎大会を制した今夏、
決勝を終えて戻ってきた同校グラウンドに部員が集まった。

ウイニングボールがどこからともなく運ばれて来て、
牧野さんに手渡された。

戸惑ったが、うれしかった。

「牧野にやってくれ」

と、重本監督が号令をかけたのだった。

重本監督は

「3年間、牧野が一番頑張ったから」

と話す。

10日後。

藤井さんの父保孝さん(51)が牧野さんの自宅にやってきた。

初めて会う2人。

保孝さんは牧野さんの顔を見て、涙が止まらなくなった。

保孝さんは

「ありがとう。よく頑張ってくれた」

と言って、牧野さんと握手した。

保孝さんは、牧野さんが

「彼女として将宏君を守れなかった」

と悔いているのを知っていた。

だから、手紙を渡した。

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「あなたのせいじゃない。
将宏の夢を現実にしてくれて、ありがとう」

甲子園でベンチ入りしている吉田一貴選手(3年)も
藤井さんと同じ小中学校で、互いの家に泊まって遊ぶ仲だった。

大会前、藤井さんの墓前で線香を上げた。

当初は牧野さんに藤井さんのことを話さないよう気遣ったが、
今年からは2人で

「あいつのために頑張ろう」

と話している。

延岡学園は今夏、初の4強入りを果たした。

牧野さんは前を向く。

「第一の目標は達成できました。
次はみんなの目標『甲子園優勝』をかなえたい」

引用元:http://matome.naver.jp

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一つの覚悟でそこまで出来るのは
本当に凄い事ですよね!!

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