子供の頃、
家は流行らない商店で
貧乏だった。
母がパートに出て
何とか生活できている
程度の生活だ。
学校の集金のたびに
母親がため息をついていたのを
よく憶えている。
別段、
小学校、中学校は
何とも思わなかったけれど、
高校に入り、
進学を考えた頃から
両親と喧嘩することが
多くなった。
私は大学に進みたかった。
美大に行って
本格的に
絵を描きたかったからだ。
しかし進学するのに
必要なお金など、
どう考えても
捻出できなかった。
毎日、昼のパート、
夕方からのパートと
掛け持ちで働き、
くたくたになっている母親に、