昨年の夏休みの話
会ったこともない
遠い親戚の総式。
親父が出席する
はずだったんだけど、
どうしてもいけなかったので
俺が代わりに
出席することになった。
新幹線乗って田舎町へ。
周りも
見たことない人しかいないので、
重い空気に沈鬱していた。
総式が終わり
退出しようとしたとき、
出口で見知らぬ婆さんに
突然腕をつかまれた。
けれども、つかんだきり
何も話さず
目を丸くしているだけ。
かなりの高齢だったので
ぼけているのかと思い、
「何でしょうか」
と質問すると、