【「冷蔵庫は閉めましょう」 「電気は消しましょう」 「トイレは←」 「ふく、くつした↓」】書いてあれば守ってくれるんだって。それなのに・・ | Love & Happy 恋人や家族大切な人と幸せに

記事の詳細

じいちゃんとばあちゃんは2人で暮らしてた。

ばあちゃんはボケが進んでた。
じいちゃんが介護してた。

いろいろ大変だったみたいだけど、会話はできているようで、
人が思うほど大変じゃないよって言ってた。

ばあちゃんの家に行くと、いろんな事が紙に書かれている。

「冷蔵庫は閉めましょう」
「電気は消しましょう」
「トイレは←」
「ふく、くつした↓」とか、

いろんな字がじいちゃんの手で半紙に筆で書かれていた。

書いてあれば守ってくれるんだって。

じいちゃんはいつも一緒にいてあげたけど、どうしても
区役所とか病院に薬をもらいにとか出かける事がある。

心配だけど「外には出ないこと」と玄関に書いておけば、
大人しく待っていてくれたんだって。

ある日、じいちゃんが出かけた。

もちろん玄関には「外には出ないこと」

それなのに、じいちゃんが戻ってきたら、ばあちゃんは
家のすぐ前で車に轢かれてしまっていた。

救急車で運ばれた。

じいちゃんが駆けつけると、待っていたかのように、
じいちゃんの手を強く握って天国へ行った。

120804-537x350

じいちゃんはとても悔やんだ。家族全員も悔しかった。

今まで書いてあることは必ず守ってたのに、なぜ家を
出たんだろう・・・。

家族同然の付き合いをしていた隣のおばちゃんが話を
してくれた。

スポンサーリンク

事故の直前、急に雨が降ってきた。

おばちゃんは布団を取り込みに庭に出た。

すると、ばあちゃんが傘を持って慌てて道路に出てきた。

ばあちゃんの病気をおばちゃんは知ってたから、
心配になって、ばあちゃんの方へ向かったその時に事故が。

じいちゃんが勤めていた頃、ばあちゃんは雨が降ると
必ず駅までじいちゃんを迎えに行ってた。

ちょっとでも雨が降ると必ず迎えに行ってた。

雨を見て、じいちゃんが家に居なくて、傘を持って
いこうとしたのだろう。

それだけ、じいちゃんが好きだった。

じいちゃんもばあちゃんが好きだった。

じいちゃんもしばらくして病気で天国へ行った。

ばあちゃんが持っていた傘と一緒にお墓に眠っている。

じいちゃん、ばあちゃん達は幸せだったんだろうな・・・。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

いくつになっても相手を思いやる気持ちって
素敵ですね!
本当に仲がいいご夫婦だったんですね。

こんな夫婦になれたらいいなあ ❤

スポンサーリンク

関連記事

人気ページランキング

ページ上部へ戻る