「危ない!」と警告しつつ
裾を引いてくれて、
それで助かったのだそうです。
また、
交通量の多い
車道を横断しているときにも、
前方不注意の
車に押されて
倒れかかったそうですが、
これまた誰かが
抱きとめてくれたのだそうです
これら、
名も無い人たちのお陰で
怪我も無く過ごせ、
ありがたいことだ
と思っていらした
そうですが……。
全盲の生活に慣れた頃、
ふとあることを
思い出したそうです。
何度か
手を差し伸べてくれた人たち、
それらの人々が
声や手の柔らかさから
一様に
女性であった事を。
そういえば、