彼はヒグマに対抗する手段を
もっていません
散弾銃は持っているが
弾は四発だけです
重くなるのを嫌い
最小限の装備で
さらに鹿用の散弾しか
所持してません
ヒグマの
ぶ厚い皮膚と筋肉を貫通し
致命傷を負わせるには
心もとない
彼はあきらめて
帰ることにしました
ほどなく帰り道で
正午をむかえました
昼食のため
彼は適当な場所をさがすと
座れそうな
倒木をみつけました
ここで座って
食事となりました
リュックから
パンと麦茶をとりだします
もぐもぐごくりと
やっていたところ
突然あしもとに
気配を感じました