「兄ちゃん勘違いさせて済まんかったなぁ。
こん店はカツは何切れって決まってないんよ。
グラムで出すんよ~」
おばちゃん店員に
ニコニコ説明されて
気勢を削がれたのか押し黙る彼氏。
店員が引っ込んだ後、
仏頂面でカツ丼を食べる彼氏を見ていたら、
だんだん気持ちが冷めていくのを感じた。
たかだか食べ物で
揉め事を起こすところは見たくなかった。
自分の勘違いだと分かっても、
謝罪ひとつしなかったのも
追い討ちをかけた。
結局、
店を出てすぐ別れを切り出し帰宅した。
「何で?どうして?」
とLINEを連投してきているけど
もう無理。
そういえば、
某牛丼チェーン店でも
「おまえのが肉が多い」
って難癖つけてきたことを思い出して
頭を抱えてる。
何故あの時
サッサと別れなかったのか…。