街の中を歩いていた
次の夢は町外れ
その次は山の中
更に私は川を見つけ、
その川沿いを犬と一緒に下っていった
声はだんだん強くなり、
やがて夕焼けに映える
果ての見えない大河が見え、
そして岸辺で二人の子供が、
小さな小舟のそばに立っていた
頭を丸め、肌が小麦色、
服は着古したボロボロの布が一枚、
兄弟のようだった
犬は二人に駆け寄って、
小舟に乗りこんだ
小舟はガタガタと揺れ、
私を誘っているようだった
犬が離れると、
不思議と心にポッカリと
穴が空いたような気がした
私は穴を埋めるように、
小舟に近づいた
2人の子どもは私に言った