『貴女、日本の方?』
としとやかに小首傾げて聞いた。
窓際に座っていた子供は
異常に気づいたのか
『ママーちゃんと通路に戻ろうよ』
と半泣きだった
『お子さんは日本語通じるみたいですけど…
野猿には言語はないのかしら?』
あくまで上品におっとりと話す
スーツ美女にヤンママは
何かをふぁびょりながら席を立ちました
スーツ美女は
何もなかったように窓際に座り
バッグから本を出し読み始めた頃、
通路挟んで反対側から
上品な老婦人が席を移動し
スーツ美女の横に腰掛けました。
何でもヤンママに
窓際+通路側の2席に座らせろと
指定席を追い出されたそうです。
ヤンママは自由席だったけど
子供いるから席寄越せと追い出されたらしい。
スーツ美女は老婦人に