「アンタには
言いづらかってんけど、
○○がな、怖がってんねん…」
「何を?」
「部屋に怖いオバちゃんが
おるって…
ベットの横に立ってて
怖いって」
「はぁ? 何それ?」
俺は昔からあまり
霊現象など信じない性質
だったので、
妻は黙っていたらしいが…。
俺が仕事に行っている間に
娘の看病をしていた妻は、
娘に何度かそう
言われ困っていたらしい。
しかし、その朝は
熱のせいで見える
幻覚の類だと思い、
妻にもそう言って
俺は仕事に行った。
それでもやはり気掛かりで
仕事が捗らず、
そして
5日も苦しんでいる娘を
救ってやりたくて、
俺は顔見知りの
自称霊能者に連絡を取った。
彼はその日の夜に来てくれて
娘の部屋を見るなり