小学三年くらいの時の話。
おれは転校してきて、
誰とも馴染めないで、
ずっと花壇に張り付いて
花のスケッチばっかしてた。
花壇近くに、焼却炉
(昔はどこの学校にも
あったんだ)があって
用務員のおっさんは
いつもなんか燃やしてた。
当時の俺、メガネ、デブ
いつもチャンピオンのジャージ
スポーツできない
おっさん、60くらい
いつも上・下ベージュの作業着
家に帰っても
母親が再婚して、
大嫌いな親父が家で
ゴロゴロしてるもんで、
夕方過ぎに母親が
帰ってくる時間まで
スケッチなり図書館なりで
過ごしていた。
学童保育もあったけど
馴染めないから
学校で過ごしていた。
バーコードバトラーが
流行っていた時代。
ある日、
相変わらずスケッチをしてると
おっさんが話しかけてきた。