「怖いオバちゃんがいる」
と言い続け、
俺も妻も
精神的に参っていた。
病室で情けなくも
頭を抱えながら、
『誰か何とかしてくれ…』
と心の中で
泣きそうになりながら叫ぶ。
このまま娘は
タヒんでしまうのかと
不安で一杯だった。
しかしその2日後、
娘の熱が嘘のように下がった。
そして娘は言った。
「昨日、
太いお姉ちゃんが来て、
オバちゃん連れて行った」
俺と妻は
疑問に思いながらも
娘の話をよく聞くと…。
何でも
昨日の夕方頃、
急に太った女が病室に現れ、
横に居た怖いオバサンに
ボソボソ呟くと、
半ば強引に
連れて行ったらしい。
そしてすぐに
もう一度現れて、