「直接会いに行って
話したらいい」
と母に言うと、
「もう会ってきたから」
と言ったそうだ。
後悔の念が見せた夢で、
偶然の事かもしれない。
でも、夢であれ
母に謝ることができて良かった
結局、
私は大学には行けなかった。
今は普通の会社員だ。
が、
暇を見つけては絵を描いて、
描きあがった絵は
仏壇の前に飾っている。
絵を好きになったのは、
美大に行きたかったのは、
子供の頃
「上手に描けたね」
と言ってくれた
母の一言がきっかけだった。
それに気づいたから。
今も、母の事を思うと
自責の念で心が痛むけれど、
その母のためにも
がんばって
生きていきたいと思う。