【不思議で怖い話】一番恐ろしかった!これ以上の体験は後にも先にも無い。内容が内容だけに信じてくれない人も居るが俺は確かに見た!

不思議な話
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それだけでも
十分異様だったが、
その男の風体も奇妙だった。

着ているものが妙に古い。

時代劇で
農民が着ているような服だ。

顔は満面の笑顔。
だが、目の位置がおかしい。
頭も妙にボコボコしている。

そして、
結構な速度で移動している。

ゴツゴツした石や岩が
多い暗い谷底を、
ものともせず歩いている。

大体、
こんな暗くて距離もあるのに、
何故あそこまで
ハッキリ見えるんだろう?

と言うより、
白く光ってないか、あの人?

小学生の俺でも、
その異様さに気付き、
思わず足を止めてしまった。

「見るな、歩け!」

親父に一喝された。

その声で我に返る俺。

途端に、恐ろしくなった。

しかし恐がっても始まらない。

後はもう、
ひたすら歩くことだけに
集中した。

その間も谷底からは、
相変わらず
ゲラゲラ笑いながら
呼ぶ声がしていた。

気付けば、
俺と親父は獣道を出て、
車両が通れる程の
広い道に出ていた。

もう、
声は聞こえなくなっていた。

帰りの車中、
親父は例の男について
話してくれた。

話してくれたと言っても、
一方的に
喋ってた感じだったけれど。

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