俺は学校で運動会がある事を
おやに言うべきか迷っていた。
友達に親父の義手を見られて
からかわれるのを
心配していたからだ。
すると親父が
『そろそろ
運動会の時期じゃないか?』
と聞いてきた。
俺はしばらく黙った後、
『来なくていいよ…』
と言った。
『わかった…頑張れよ』
と言って親父は
行きつけの飲み屋に行った。
その時親父は
俺が義手を恥じている事を
わかってたんだと思う。
それがきっかけで
二人の間に距離ができ、
顔を合わせない日も増えた。
当然楽しみだった
2人での週末の日曜大工も
しなくなった。
そんな関係が続き
俺はいつの間にか
中学2年になっていた。
ある日、