姉の足音が、
コツ。。。コツ。。。
コツ。。。
ヒールで
階段を登る音がします。
玄関に鍵を差し込む音が
ガチャガチャ。。。。。
カッチャン!!
あ、開いた。
でも全身が寒いのです、
しかも透けた自分の手が
乱れた布団の上に出ています。
私の手です!
ヒールを脱ぐ音、
そしてそ~っと襖がスー
姉の指が見えました。
そして完全に開いた襖から
姉が入ってきて
「AKI」と呼ばれ
手を差し伸べてきました。
その行動もおかしいのですが、
私も布団に横になったまま
手を出しました。
2人の手は
妙な色で重なる瞬間
手と手が
スッとすり抜けました。
姉の手の平を
私の手が通り抜けたのです…
これはマジだと焦った私に
気付いたように
頭の方に来て
私の中に入り込もうと
必タヒになってるように
見えました。
本気で怖くなった理由に
もう1つ、