【感動泣ける不思議な話】祖母はいつも野良猫に餌をあげていた。ある日、俺の職場に猫が来て祖母がタヒんだ事を知らせに来て居なくなった。

泣ける感動
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まるで敬礼しているみたいに
前足や耳をピンと張らせ、
自分を見ている。

そんなクロを
今までに見た事が無かった。

鳴きもせず
喉を鳴らす事もせず、
只ひたすらに彼は
俺の目を見つめたのだ。

彼が伝えようとした意味は、
そんなに
難しい事じゃなかった。

受け入れたくない類の、
けどいつかはやって来る
事だった。

大人になって初めて泣いた。

ゴム手袋をはずして
目頭を押さえても
涙はどんどん出てきて、

嗚咽みたいな声と
しゃっくりが
止まらなかった。

滲んだ視界に
クロがぼやけて映って、

それでもまだちゃんと俺に
何かを伝えようと
してくれていた。

「わがっだ、わがっだがら」
俺はぐしぐし言いながら
クロにそう言った。

胸が締め付けられて
息が出来ない。

置物みたいに動かない
クロの顔は凛としている
のにも関わらず、

何故だかすごく
無理をしているみたいで、
俺はそれがたまらなく
悲しい事のように感じた。

ゴミ捨て場で泣いている俺を
上司が見つけて、
それでも涙が止まらない俺は

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